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VWとタタ、インド提携打ち切り 共同開発「望む効果得られず」

【フランクフルト=深尾幸生】独フォルクスワーゲン(VW)とインドのタタ自動車は10日、提携を打ち切ると発表した。両社は今年3月にインドで自動車を共同開発する戦略提携の覚書を交わしていた。VWにとっては提携が失敗したスズキの代わりに、タタ自との連携でインド事業をテコ入れしようとしていたが、思惑はまたも外れた。インド戦略の練り直しが迫られる。

VW子は子会社のシュコダ(チェコ)を通じてタタ自と提携の内容を詰めていた。シュコダは「技術的にも経済的にも互いに望んでいた効果が得られないとの結論に至った」との声明を出した。

タタ自のギュンター・ブチェック最高経営責任者(CEO)は「VWグループとの将来の協力の可能性がなくなったわけではない」と述べた。

破談の理由について、VWは自前のプラットホーム(車台)を使って新興国向け小型車を開発したほうが投資を抑えられると判断したと、ロイター通信は報じている。VWは当初、タタのプラットホームを基に開発しようとしていたが、安全性や環境性能を確保するには多額の投資が必要だと判断したとみられる。

VWの2016年のインドでの乗用車販売台数は前年比5%減の6万6千台と苦戦する。同社の乗用車世界販売の1%にも満たない。

市場開拓のため09年にインドシェア首位のスズキと提携したが、双方の思惑はすれ違い何の成果もないまま15年に提携を解消した。タタ自との提携で巻き返そうとしたが、またしても頓挫した。

インド市場をめぐっては米ゼネラル・モーターズ(GM)が年内に販売から撤退する方針。インドは中国と米国に次ぎ世界3位の自動車市場になることが確実だが、スズキと2位の韓国の現代自動車が強く、欧米のメーカーにとっては難しい市場になっている。

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