ソフトバンク「10兆円ファンド」、印ネット通販最大手に出資
【ムンバイ=早川麗】インドのネット通販最大手フリップカートは10日、ソフトバンクグループがサウジアラビアなどと共同で発足させた10兆円規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」から出資を受け入れると発表した。同3位のスナップディールにはソフトバンク本体が出資しており、現地で攻勢をかける米アマゾン・ドット・コムに対抗する。
出資額は明らかにしていないが、フリップカートの筆頭株主になる。フリップカートには今春、中国・騰訊控股(テンセント)や米マイクロソフトなども計14億ドル(1540億円)の出資を決めている。ソフトバンクがファンド経由で参加し、日米中の大手ネット関連企業がそろって資本参加することになる。フリップカートはテンセントなどを含む一連の出資で40億ドル超の現金を得るとしている。
ソフトバンクグループはインドのネット通販3位のスナップディールの筆頭株主でもある。フリップカートにスナップディールの合併策を推進してきたが、7月末にスナップディールがフリップカートによる買収を拒否し、破談となっていた。