パナソニックヘルスケア、バイエルの医療機器買収
約1380億円で
医療機器大手のパナソニックヘルスケアホールディングス(東京・港)は10日、独医薬・化学大手のバイエルから、医療機器事業を買収すると発表した。血糖値の測定機器事業が対象で、買収額は約1380億円。血糖測定機器事業でバイエルは世界3位で、パナソニックヘルスケアは買収により海外販路を拡充する。
買収するバイエルの血糖測定器事業の売上高は2014年実績で1200億円強。16年3月末までの事業取得を見込んでいる。パナソニックヘルスケアは、バイエルに対し血糖測定器をOEM(相手先ブランドによる生産)供給してきた。OEMを含めた機器のシェアは国内で5割、世界では約2割にのぼる。
パナソニックヘルスケアは血糖測定値のほか薬用保冷庫、電子カルテなどを手がけている。親会社だったパナソニックが保有株を米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に売却し、現在はKKRが8割を出資している。
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