格安スマホ「フリーテル」、開発強化へ増資
「フリーテル」ブランドの格安スマートフォン(スマホ)を開発・販売するプラスワン・マーケティング(東京・港)は10日、ベンチャーキャピタルなどを引受先とした第三者割当増資を実施したと発表した。合計42億1500万円の資金を調達した。格安スマホは異業種からの参入も相次ぎ、競争は激しくなってきた。調達した資金は商品開発や人材確保に回し、競争力を高める。
第三者割当増資はベンチャーキャピタルのほか、事業会社の数社を対象に実施した。今回の増資で資本金は65億5650万円(資本準備金を含む)に増えた。調達した資金は新たな通信サービスの開発や品質向上のために必要な人材の確保、スマホ端末の商品力強化にあてる。
プラスワン・マーケティングは2012年設立のベンチャー企業。1万~4万円の低価格帯のスマホの販売に加えて、NTTドコモから通信回線を借りて格安スマホ向けの通信サービスを提供する「MVNO」事業も手掛ける。海外事業も積極的に進めており、資金需要は旺盛だった。
格安スマホ市場はNTTドコモなど既存の携帯電話大手より通信料金が大幅に安いことから急速にユーザー数が増えており、イオンや楽天、LINEなどの参入が相次いでいる。