カジノ関連株が一時急落 マカオ規制強化報道で

2016/12/9 11:59
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株式市場でカジノ関連銘柄の株価が急落した。香港メディアが9日、中国当局が10日にもマカオでの「銀聯カード」の現金引き出し額の上限を半減させると報じたことがきっかけ。マカオでカジノ場を運営する香港の銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント)や米ラスベガス・サンズなど、カジノ大手の株価が一時10%超下げるなどしている。

香港の英字紙、サウスチャイナ・モーニング・ポストが、マカオ金融管理局は銀聯カードを使ったATMでの1日当たりの引き出し額の上限を1万パタカ(約14万円)から5000パタカ(約7万円)に引き下げると報じたのがきっかけ。この報道を受けてニューヨーク株式市場に上場する米カジノ大手ラスベガス・サンズの株価は8日(現地時間)、一時、前日比13%安まで下落。米ウィン・リゾーツ(同11%安)やMGMリゾーツ・インターナショナル(同7%安)、メルコ・クラウンエンターテインメント(同17%安)など米上場カジノ会社の株価もそろって下げた。

9日には香港株式市場に上場するカジノ銘柄にも波及。銀河娯楽のほか、香港に本拠を置くSJMホールディングスの株価も一時、前日比8%安まで下落した。ただ、その後、銀聯カードを使った決済サービスを手掛ける中国銀聯が報道を否定したと伝わり、9日午後時点では株価は戻しつつある。

マカオは世界最大のカジノ都市で30を超えるカジノがひしめく。カジノ収入は米ラスベガスの約3倍に達するといわれる。習近平指導部が進める反腐敗運動の影響で中国からのVIP客が減少。マカオでカジノ事業を展開する世界大手の業績も悪化したが、各社はレストランやショッピングセンターを拡充し、家族連れを呼び込む戦略を進め、足元では客足の減少に歯止めもかかりつつあった。

一方、9日午前の東京株式市場でもカジノ関連銘柄が下げている。カジノ向けの貨幣識別機などに強みを持つ日本金銭機械の株価は一時、前日比2%安。同じく貨幣処理機大手のグローリー(同1%安)やメダル計数機を製造するオーイズミ(同2%安)も値を下げている。こちらは参院でカジノを中心とした統合型リゾート(IR)を推進する法案の審議が難航していることが影響したようだ。

(岸本まりみ)

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