マクドナルド、減収続く セット割廃止で昼間苦戦
11月既存店売上高3カ月連続マイナス

2015/12/8 22:06
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 日本マクドナルドの販売回復が遅れている。8日発表した11月の既存店売上高は前年同月比で2.5%減と3カ月連続のマイナスだった。平日昼間のセット割引「昼マック」をなくすなど実質値上げに踏み切った結果、客数が減少。新たに発売した値ごろ感のある商品を選ぶ客も多く、客単価は4カ月ぶりに前年割れだった。

 同社は10月下旬、通常の組み合わせより100円以上安くなることもあった「昼マック」を廃止。地域ごとに異なる立地別価格も統一して、郊外の一部店舗でセットメニューが数十円上がった。一方で値ごろ感を打ち出すため、単品で200円の3商品「おてごろマック」を売り出した。

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 「450円で食べられたフィレオフィッシュのセットが610円もするなんて考えられない」(都内在住の30代主婦)。昼マックの廃止などで大半の定番商品が実質値上がりしたため、特にランチタイムの減収が響いたようだ。

 その結果、11月の既存店減収率は10月より2ポイント余り大きくなった。客数は2.3%減り、客単価も0.2%減と再びマイナスに転じた。

 鶏肉問題の影響が一巡した今年7月以降、既存店売上高がプラスに転じたのは8月だけだ。鶏肉問題などが起きる前の2013年と比べると、11月は85パーセント程度の水準。持ち直しているものの、本格回復への道のりは遠い。

 10月のメニュー見直しは同社にとって、商品の利益率を改善させる狙いもあったとみられる。

 FCオーナーらによると、牛肉などの輸入食材の高騰で原価率は40%を超える水準の店もあったという。これが昼マックの廃止などによって原価率は1~2ポイント程度改善した店もあり、オーナーらにとって一定の収益改善の効果があった。

商品に「バベポ(バーベキューポークバーガー)」などのニックネームをつけた「おてごろマック」(10月、東京都新宿区)
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商品に「バベポ(バーベキューポークバーガー)」などのニックネームをつけた「おてごろマック」(10月、東京都新宿区)

 ただ、収益の柱である客数や売上高が本当の意味で回復しないと先行きは厳しい。12月と来年1月の既存店売上高はプラスになる公算が大きいが、それぞれ前年に米港湾ストによるポテト商品の販売停止、異物混入の発覚で大きく落ち込んだ反動で上向くにすぎない。

 10月のメニュー見直しによる実質値上げは、厳しい結果になった。「回復の起爆剤はメニュー」(サラ・カサノバ社長)という同社が、次にどのような手を打てるのか。3000店を超す巨大チェーンの手綱さばきが問われている。

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