ブリヂストン、インドでタイヤ6割増産 5年で335億円投資
ブリヂストンは8日、インドで乗用車用タイヤの生産能力を2022年までに1日当たり4万1000本と現在に比べて6割増やすと発表した。投資額は5年で総額335億円。インドは経済成長に伴い、新車販売台数や自動車保有台数の増加が見込まれる。自動車メーカーに納入する新車装着用や、店頭販売する市販用を増産し、需要増に対応する。
ブリヂストンはインドにプネ工場とインドール工場の2カ所のタイヤ工場を持つ。スズキ子会社でインド首位のマルチ・スズキやトヨタ自動車などを顧客に持つ。2カ所の工場を5年かけて増強するほか、需要拡大が見込まれる多目的スポーツ車(SUV)向けに、大口径タイヤの生産に対応する。現地で約450人の雇用を生み出す。
インドは中間層の拡大で自動車市場が安定して伸長する見通し。スズキが西部グジャラート州の工場を増強するなど大手自動車メーカーが対応を急いでいる。