2018年8月17日(金)

未来面「革新力 」

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「製薬」は、世の中をよくできるか。

 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」をスタートしました。今期のテーマは「革新力」。革新的なアイデアをお寄せください。経営者が選んだ優れたアイデアは新聞紙面や日経電子版で紹介します。アイデアの投稿はこちらまで。

「チームが変革するためメンバーは何をなすべきですか?」 中山譲治・第一三共社長 経営者編第11回(10月3日)

2016/10/3 3:30
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 第一三共は、がんに強みを持つ先進的でグローバルな創薬企業を目指しています。2025年までにこの目標を達成するために、我々は最先端のサイエンスを応用し、組織を変革し、患者さんのニーズに合った新薬を生み出していく必要があります。新薬を世界の人々に知ってもらい、治療に役立ててもらうには研究開発や生産、営業、管理など多くのスタッフの力と連携が必要です。まさにチーム第一三共としての総合力が問われるのです。

■使命実現、問われる総合力

 リオデジャネイロ五輪では日本のチーム力が花開きました。陸上男子400メートルリレーは、バトンパスの技術をメンバー全員が高めることで、走力を補った成果が出ました。体操男子団体は、エースを中心にした団結力がもたらした逆転優勝でした。女子シンクロナイズドスイミングは、強い指導者のもとチームの信頼感が高まったことで、3大会ぶりのメダル獲得につながりました。

 会社という組織がチーム力を発揮するのにも五輪が参考になります。第一三共は優秀な成績を挙げた営業所に対し、リーダーだけでなくメンバー全員を表彰します。メンバー全員がリーダーと同じように責任感を持ち、主体性ある行動をする組織は強いです。

 がんの新薬開発力を高めるために、このほど海外から優れたがん研究開発のリーダーをスカウトしました。彼はがん研究開発チームのエースとしてチームを引っ張ってくれると期待しています。またシンクロのように強い指導者のもとで組織が結束するため我々経営者が頑張らないといけません。チーム第一三共の底力を25年までの10年で高めていくために、我々は変革を恐れてはいけないのです。

 がんの症例はさまざまであり、治療方法も多岐にわたります。新しい治療法を待っている患者さんやご家族がたくさんいらっしゃいます。こうした期待に応えることが製薬会社の使命であり、存続意義であると思います。社会に貢献する公共性のある組織(チーム)の一員であることが、社員(メンバー)全員の誇りなのです。

 そこで読者の皆様のお知恵をお借りしたいのです。チームがより強く変革するために、メンバーである一人ひとりは、何をなすべきでしょうか。チームのためにメンバーの取るべき行動を、できれば具体的な事例に基づいて教えてください。

中山譲治・第一三共社長の課題に対するアイデアを募集します。投稿はこちらから

■編集委員から  今回の取材で印象に残った中山社長の言葉があります。「製薬会社が売っているのは健康。健康は社会のインフラ」というものです。私たち一人ひとりが1年間、病気もケガもなく、元気に働くことができたら、それだけで社会の生産性は上がります。逆に医療費などの社会コストは下がります。これから一段と高齢化が進む日本にとって、社会インフラとしての健康は、ますます重要になります。

 医療の進歩で、がんも治すことができる時代になりました。病気やケガをしても、それを克服し健康に戻れる事例も増えています。そして治療以上に重要なのが健康の維持です。一億総活躍社会といわれますが、日本というチームの一員として、私たち国民がチーム全体のためにどんな貢献ができるのか。大きく難しいテーマではありますが、健康を維持し、毎日を元気に暮らすことが、チーム日本にとって大きな貢献であるように思えます。(編集委員 鈴木亮)

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