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カロリーメイトゼリー、コロッケ… 食品の回収相次ぐ

食品業界で異物混入問題が相次いでいる。大塚製薬は7日、商品の一部にカビが混入したとして「カロリーメイト」商品の自主回収を公表。食肉大手の米久も同日、冷凍食品で腸管出血性大腸菌O(オー)157が検出されたため、5万パックの回収を発表した。マルハニチロも先週末、焼き網の一部が混入したとしてサンマの缶詰の自主回収を発表している。またしても「食の安全」を巡る問題が相次ぎ、食品メーカーの品質管理の姿勢が問われそうだ。

サンマ缶は約2779万個を回収

大塚ホールディングス傘下の大塚製薬が発表した自主回収の対象商品は、「カロリーメイトゼリー」のアップル味やライム&グレープフルーツ味など4商品。固形の「カロリーメイトブロック」、飲料の「カロリーメイト缶」は回収対象ではない。同社は「これまでに健康に影響を及ぼしたという報告はないが、万全を期して、自主回収することにした」と説明している。回収対象の商品を引き取った後、購入客に商品券を送るという。

米久は伊藤ハム米久ホールディングスの傘下で、食肉加工品の製造販売などを手掛けている。7日に自主回収を発表した商品は「ジューシーメンチカツ(ピロ)」(420グラム、14個入り)、「クリーミィーコロッケ(ピロ)」(同)の2商品。購入客に回収対象の商品を着払いで送ってもらい、後日、商品代金を返す。

マルハニチロでは、先週4日にサンマ缶への異物混入問題が表面化。セブン&アイ・ホールディングス向けのプライベートブランド(PB)商品も含まれており回収数は約2779万個にのぼる。週明け7日のマルハニチロの株価は下落。一時、前日比4.9%安の2812円まで下がった。

「大きな影響は出ない」が……

マルハニチロの三田村知尋取締役常務執行役員は7日、都内で開いた2016年4~9月期の決算発表会見で異物混入問題について「特別損失が出ても2ケタ(億円)はいかない」と話した。4~9月期の連結決算営業利益が147億9800万円で過去最高を記録。最終利益も前年同期比88.4%増の88億3300万円と好調なため、2017年3月期通期の業績予想については「大きな影響が出るとは思っていない」(マルハニチロ)とみるが、対応を誤れば、企業イメージが大きく傷つきかねない。

マルハニチロは2014年、グループ会社の工場で従業員による冷凍食品への農薬混入事件が発生、社会問題になったことがある。今回は、農薬混入事件のような「人災」とはちがうものの、再び品質管理のあり方が問題になったといえる。

同社は「(異物混入防止対策として導入したX線検査機は)小さな異物は検出するものの、10ミリメートルを超える大きな異物に対して検知できない設定であった」と説明。今後は、X線検査機検査の精度を再確認し、再発防止に努めるとしている。

試される「MADE IN JAPAN」

異物混入など品質問題は食品業界にとっては頭の痛い問題だ。10月下旬には虫が混入していた問題を受け、食品大手のはごろもフーズがツナ缶の製造を委託する興津食品(静岡市)の生産を休止。まるか食品(群馬県伊勢崎市)がカップ麺「ペヤングソースやきそば」の生産を全面停止し、大金を投じて工場設備を刷新したのも記憶に新しい。

食の安全を巡っては中国産の野菜や加工食品の品質を心配する声が根強い。国内で相次いだ品質問題と、その後の対応は「MADE IN JAPAN」の底力を試している。(岸本まりみ)

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