2018年10月20日(土)

神戸で「スタートアップ企業の登竜門」イベント

2017/6/7 16:35
保存
共有
印刷
その他

創業間もないスタートアップ企業を集めた国内最大級のイベント「インフィニティ・ベンチャーズ・サミット(IVS)」が7日まで2日間、神戸市で開かれた。初の開催から10年となるIVSにはインターネット業界の有力起業家・投資家が集い、過去にクラウドワークスなど成長企業を輩出してきた「スタートアップの登竜門」と言われる。各社は仮想現実(VR)や人工知能(AI)などの先端技術も活用した独自のサービスを発表、投資家にアピールした。

インフィニティ・ベンチャーズ・サミットでは14人の起業家が事業アイデアを競った(7日、神戸市)

7日開かれた事業コンテスト「ローンチパッド」では100社ほどの応募から審査を経て14社のスタートアップが登壇した。ネットだけでなく、ハードウエアを組み合わせたサービスが目立った。

2位に入ったBIT(東京・世田谷)はインクジェットプリンターの技術を活用し、高精細なネイルを印刷するサービスを発表。会場にデモ機を持ち込んで実演して見せた。ネイリストによる手書きでは15分かかるところをプリンターでは15秒に短縮するという。木下靖堂社長は「手書きでは難しかった日本のネイルアートを世界に輸出できる」と語った。

優勝したのはVR技術を使い、仮想空間上でイベントを開催できるアプリを開発するクラスター(東京・品川)。世界でいくつか競合サービスが出ているが、加藤直人社長は「当社では数千人規模が同時に参加できる」と技術力の高さを訴えた。IVS優勝を機に「今後は大人数が集まる会議用などにも市場を広げたい」と力を込めた。

今年からスタートアップが新サービスを発表する「リリースステージ」も開催。ウィファブリック(大阪市)は繊維やファッション業界の法人向けの在庫売買サイト「スマセル」を披露した。

IVSをきっかけに投資家からの資金調達に成功し、成長を遂げた企業は少なくない。ネットで仕事を受発注する「クラウドソーシング」大手のクラウドワークスは2012年のローンチパッドで優勝した後、3億円の資金調達に成功。14年に東証マザーズに新規上場した。吉田浩一郎社長は6日のパネル討論で「当時は投資家から見向きもされなかったが、参加をきっかけにガラリと変わった」と振り返った。

会場内のロビーでは起業家と投資家、大企業の社員らが飲み物を片手に活発に商談する場面が見られた。ニュースアプリ運営のスマートニュース(東京・渋谷)の鈴木健会長は「グリーの幹部に米国進出に関するアドバイスをもらい、すごく役立った」と話す。

IVSはベンチャーキャピタルのインフィニティ・ベンチャー・パートナーズ(東京・港)が07年から開催する。これまでは北海道、京都、宮崎で開催し、累計で9000人以上が参加した。今年は神戸港が開港150年を迎えるのにちなみ、神戸で初めて開催した。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報