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AI・IoTで多様な課題解決 ICTサミット

2016/6/6 21:22
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「デジタルトランスフォーメーション~ビジネスが変わる・ものづくりが変わる」をテーマにした「世界ICT(情報通信技術)サミット2016」(日本経済新聞社・総務省主催)が6日、開幕した。各社の首脳が、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」や人工知能(AI)の技術で様々な課題を解決していくと力説した。

講演するNECの新野隆社長兼CEO(6日午後、東京・大手町)

講演するNECの新野隆社長兼CEO(6日午後、東京・大手町)

NECの新野隆社長は講演で「デジタル技術を最大限活用し新たな価値を創造する」と話した。0.3秒で160万件のデータベースを検索できる世界最高の顔認証技術などで、ブラジルの空港の運営を支えている取り組みを説明した。

さらに食糧不足の解決に貢献したいと語った。ポルトガルでカゴメと共同で進めているトマト栽培の技術開発では、土壌データなどから膨大な営農パターンをシミュレーションし熟練農家のような生育計画を作れるようになることが目標だ。実験で収穫量が最大1.5倍に増えたという。

富士通の田中達也社長は、IoTで豊かな社会を実現するためには「データ活用のボトルネック解消が必要」と説明し、人をサポートする技術を開発していると話した。グローバルなものづくりの効率化に向け、音声で問いかけると工場の稼働状況を調べたり設備トラブルの解決策を提示したりするデジタル・アシスタントを開発中と述べた。

田中社長は、ものづくりのIoT活用で「標準化が加速している」と話した。米ゼネラル・エレクトリック(GE)などが主導するIoTの推進団体に参画し、国内パソコン工場などで参画企業と実証実験に取り組んでいる。

コニカミノルタの山名昌衛社長は午前のセッションで、日本のIT(情報技術)企業やメーカーが、世界で進んでいるデータ解析手法の開発の波に乗り遅れることに危機感を示した。

午後のセッションでは物流企業や金融機関が、デジタル技術によって新しいサービスが可能になるとの展望を示した。ヤマトホールディングスの山内雅喜社長は「AIを効率の良い配送に役立てたい」と述べた。宅配便は届け先の不在による再配達が問題になっている。過去の配達情報を分析し、届け先の在宅率が高いルートを自動で組み立てるシステムの開発に取り組んでいる。

みずほフィナンシャルグループの山田大介執行役常務は、決済分野などでICTと金融を融合させる「フィンテック」関連の事業を強化していくと強調した。一方で「先端技術に精通した人材が必要だ」と述べ、外部企業と協業しながら開発能力を確保して新しいサービスにつなげていく考えを示した。

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