シャープは6日、お薦めの料理メニューを人工知能(AI)で提案するオーブンレンジを9月8日に発売すると発表した。無線LANでインターネットに接続しており、話しかけると季節や天候、使いたい食材に応じたメニューを音声で提案してくれる。新製品「ヘルシオ AX―XW300」の市場想定価格は税抜き18万円前後。月産4千台を目指す。
例えば「今晩何を作ろう」と話しかけると「きょうは暑くなるみたい。スタミナのつくスペアリブはどうですか」などと提案する。使い続けることでAIが学習し、家庭の好みにあった献立を提案できる。AIを省いたタイプの4機種も7月下旬から順次販売する。
シャープは台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下での経営再建を決めた。6日、東京都内で記者会見したシャープの沖津雅浩・常務執行役員は「鴻海の販路を活用し、白物家電のシェアを上げたい。(鴻海の)大きな購買力も原価低減に効果を出すはず」と語った。