2019年4月26日(金)

東ガス、新電力首位に躍起 広瀬社長「もうひとふんばり」

2016/10/6 16:47
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東京ガスは6日、4月に参入した家庭向け電力小売りの契約件数が約48万2千件となったと発表した。新電力として最大となる契約件数を確保している。ただ顧客の獲得ペースは足元で大幅に鈍化しており、組織改編により電気事業本部の創設を検討する。

2017年春は本丸のガス事業が小売り自由化を迎える。ガス自由化の備えとして、新電力の首位固めに奔走する。

「顧客の関心を高めるための努力をもうひとふんばりしないと」。東ガスの広瀬道明社長は6日、都内で開いた記者会見で、電力事業の現状についてこう語った。

東ガスは16年度の電気契約獲得目標としていた40万件を、自由化開始3カ月ほどで達成した。割安な電気料金やガス器具販売店の持つ訪問営業力を強みに、目標を年内に53万件獲得することに引き上げた。

ただ足元では減速感は鮮明で「現在は踊り場で、壁にぶち当たっている」という。自由化スタート直前の3月から4月にかけては1カ月で契約数は10万件増えていたが、現在の獲得件数は「実は1日で1千件程度」だ。最大のライバルである東京電力ホールディングスが関東地方に築いた牙城を崩すのは難しい。

そのためテコ入れ策を講じる。ガス会社ながら17年4月には電気事業本部の創設を検討。広瀬社長は「電力会社に匹敵する組織を作らないといけない。ガス会社だが電気だけ考える役員がいてもいい」と話す。電源開発から顧客管理まで一貫して管理する体制を整え、来年度は累計の電気契約件数100万件の獲得を目指す。

新電力トップを焦らせるのは、17年4月に控えるガス小売りの全面自由化だ。来年は東電HDがガス小売りで反転攻勢を狙っている。東ガスにとっては電気事業で収益基盤を盤石にし、顧客基盤を固めることが需要となっている。(志賀優一)

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