2019年1月24日(木)

ビックカメラ、最高益 高価格家電がけん引
14年8月期、純利益4倍

2014/10/6付
保存
共有
印刷
その他

ビックカメラが好調な高額消費を追い風に業績を拡大している。同社は6日、2014年8月期の連結純利益が前の期の4倍の98億円で過去最高となったようだと発表した。都心中心の店舗網で夏の賞与が増えたサラリーマンや訪日客を取り込み、値段が高めの家電の販売につなげた。ヤマダ電機など郊外や地方が主力の家電量販は苦戦気味で、年末商戦に向けた販売強化策が焦点となる。

掃除機はロボット式などがけん引(東京都港区のビックカメラ赤坂見附駅店)

掃除機はロボット式などがけん引(東京都港区のビックカメラ赤坂見附駅店)

消費増税後の個人消費は都市部の小売店で想定より堅調な動きが見られる。都心のターミナル駅前など都市型の大型店舗を主力とするビックの好業績はこの流れに乗ったものといえる。

これまでの純利益の過去最高は11年8月期の90億円。14年8月期の売上高は3%増の8298億円と従来予想を168億円上回った。消費増税後の4月は単体ベースの売上高が約1割落ち込んだが、6~8月では前年同期比でプラスとなった。品目別では白物家電が前の期比16%増と好調だった。天候不順でエアコンは伸び悩んだが高機能の冷蔵庫や洗濯機がけん引した。

営業利益は46%増の190億円と従来予想を42億円上回る。子会社のコジマとの共同仕入れで価格競争力が高まり利益率が改善した。経常利益は57%増の240億円で予想を85億円上回る。純利益は従来予想の77億円から21億円上振れする。不採算店閉鎖による減損など31億円を特別損失に計上するが本業が好調で最高益を更新する。

ビックカメラは8月の売上高(グループ計)が前年同月比0.2%増と、4月の消費増税以降、家電量販大手ではいち早くプラスとなった。都心の店舗で百貨店などと同様に「ちょい高」消費を取り込んだためだ。

高画質の4Kテレビは足元も堅調で8月にはテレビの売上高の25%程度を占めるまでになった。「50代以上の男性中心に売れている」(売り場担当者)。CDよりも音の良い高品質オーディオ「ハイレゾ」の関連製品や理美容家電、タブレット(多機能携帯端末)なども売れ筋だ。ロボット式などがけん引する掃除機は売上高が前年比5割増のペースだ。高価格の商品がよく売れたことで客単価は前の期に比べ6%上がった。

訪日外国人客の増加も追い風となった。高級カメラや腕時計が特に人気で、売上高に占める免税品の割合は前の期に比べ2倍を超えたという。なんば店(大阪市)では炊飯器やデジタルカメラなどを大量購入し土産に持ち帰る訪日客でごった返す。東日本の店舗では訪日客向けの無料Wi―Fiサービスを始めるなど訪日客取り込みに余念がない。

ビックの宮嶋宏幸社長は米アップルの新型スマートフォン(スマホ)「iPhone6」とその関連商品、4Kテレビ、ハイレゾ対応のオーディオ機器などを「年末商戦の目玉商品」と位置づける。これらの商品群は10月の足元も堅調で販売拡大への期待が大きい。

ビックと対照的なのが最大手のヤマダ電機やエディオンだ。両社とも郊外店の割合が多く、都市部に比べて回復の遅い地方経済の影響を受けている。8月の全店売上高ではヤマダが前年同月比9%減、エディオンが6%減と苦戦が続く。両社とも豪雨の影響が大きかった西日本の店舗の比重が高いことも要因となった。ビックも傘下のコジマの郊外の不採算店を閉鎖してきたことが業績の改善につながっている。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報