LINE「500円スマホ」参入 安さの理由

2016/9/5 16:35
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月額500円でLINE使い放題--。競合ひしめく格安スマホ事業への参入を5日発表したLINE。そのセールスポイントは自社の対話アプリサービスの低価格での提供だ。LINEユーザーにとっては破格に見える新サービス。どのくらいお得なのだろうか。

■ゲームや音楽は対象外

スマートフォン事業の概要を発表するLINEモバイルの嘉戸彩乃社長(5日午後、東京都渋谷区)

スマートフォン事業の概要を発表するLINEモバイルの嘉戸彩乃社長(5日午後、東京都渋谷区)

「LINEを使いたいからスマートフォン(スマホ)を持ちたいというユーザーは多い」。5日、都内で開いた記者会見。LINEの舛田淳取締役が強調したのは、自社の対話アプリと格安スマホの相性の良さだった。

「LINEフリー」と名付けた最安のプランの利用料は月額500円。これでLINEが使い放題だ。これとは別に1ギガ(ギガは10億)バイト分までのデータ通信も可能となる。スマホでLINEばかり使っている消費者や、これからLINEを使ってみよう、という消費者にとってはかなり「お得な」サービスにも見える。

もっとも、500円には500円の理由がある。使い放題になるのはLINEの通話とトーク、タイムラインの閲覧や投稿のみ。人気のゲームや音楽などのサービスは対象外だ。LINEアプリを使わない音声通話もできない。

LINEはスマホのヘビーユーザー向けプラン「コミュニケーションフリー」も月額1110円から提供する。こちらはLINEに加えてフェイスブックやツイッターについても使い放題をうたっているが、実際は少し違う。

■「フリー」に飛びつくと……

フェイスブックの場合、SNS(交流サイト)サービスは無料で使えても、LINEと競合する対話アプリ「メッセンジャー」は対象外。消費者は「フリー」という名前を聞いて飛びつくと、期待していたサービスを無料で使えない恐れがある。

格安スマホサービスで料金プランが分かりにくいのは、何もLINEに限った話ではない。今年に入って競争が本格化しているが、格安スマホ各社は、どこも大手通信会社の料金体系と比べた場合の格段の「安さ」をアピールしている。

中には、データの通信量に制限があったり、1回の通話時間が制限されたりするケースもある。消費者にとっては、「格安」に踊らされることなく、サービスの内容や料金体系をじっくり見極めることが欠かせない。

(中尚子)

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