2017年11月19日(日)

玩具のレゴ、全世界で1400人削減へ
急成長から一転減収 組織スリム化

2017/9/5 17:58
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 凹凸のブロックで知られる玩具世界2位のレゴグループ(デンマーク)は5日、全世界の従業員の約8%にあたる1400人を削減すると発表した。同社は10年以上にわたり急成長を続けてきたが、今年に入り売上高、利益ともマイナスに転じた。事業拡大の裏で複雑になった組織を見直し、再び成長軌道に戻す狙い。ヨアン・ヴィー・クヌッドストープ会長は同日の声明で「グループ全体にリセットボタンを押す」と述べた。

 削減対象の1400人の大部分は年末までに契約を終える予定。現在は全世界で1万8200人の従業員を抱えている。

 レゴが同日発表した2017年1~6月期決算は、売上高が前年同期比5%減の149億クローネ(約2610億円)、営業利益は6%減の44億クローネだった。15年まで2桁成長を続けてきたレゴは16年後半から頭打ちになっていた。年初には17年通年で玩具業界の売上高首位、米マテルを抜くことも視野に入れていたが、不透明になってきた。

 レゴは00年代前半に経営危機に陥り、04年に創業家以外から招いたクヌッドストープ氏が最高経営責任者(CEO)に就き、事業を見直し高収益の成長企業に生まれ変わった。17年からはクヌッドストープ氏が会長に就き、最高執行責任者(COO)だったバリ・パッダ氏が昇格していた。だがレゴの業績が振るわないなか、パッダ氏は8月に退任し、デンマークの産業機械大手ダンフォスCEOのニールス・クリスチャンセン氏を代わりに招き経営体制を見直していた。

 クヌッドストープ氏は「(成長)過程で組織が複雑になり、一段と成長するのが難しくなった」と認め、「今よりもより小さい、複雑ではない組織をつくり、ビジネスモデルをシンプルにする」と説明した。

 レゴは00年代のリストラの過程でテーマパーク事業などからは撤退し、英テーマパーク運営大手のマーリン・エンターテインメンツが「レゴランド」などを運営する。名古屋市で今春オープンした「レゴランド・ジャパン」とも資本関係はない。

(加藤貴行)

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