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フマキラー株30年ぶり高値 ヒアリ関連で急騰

南米原産の「ヒアリ」が日本で相次ぎ見つかっている。環境省は5日、5月に神戸港に陸揚げされたコンテナから女王アリを少なくとも2匹確認したと発表した。国内での確認は大阪港に続き2例目。ヒアリは強い毒を持つため、不安が広がる一方、株式市場では防虫剤や殺虫剤の需要が高まるとの思惑から関連銘柄が急騰した。

大阪港では女王アリと巣とみられる穴も確認されている。大阪市は5日、対応を協議する「危機事態連絡調整会議」を市役所内で開いた。市の危機管理課や港湾局、教育委員会などの担当者ら約20人が参加し、専門家がヒアリの生態や駆除の方法を説明。市民への周知徹底や国による調査に協力する方針を確認した。

児童や生徒、保護者の間には不安が広がっている。市教委は市内全ての幼稚園、小中高校にメールで注意喚起。芝生などで遊ぶ際に気をつけるほか、ヒアリに刺されたと思われる場合は速やかに医療機関を受診するよう促している。

ヒアリは貨物に紛れ込んで上陸したとみられる。国土交通省は、中国から定期航路でコンテナ貨物が直接運び込まれる全国63港について、殺虫剤を置くなどの対策を重点的に実施するよう地元自治体などに求める事態となっている。

こうしたなか、家庭用殺虫剤大手、フマキラーの株価は5日、一時、前日比18%高の1208円まで上昇し、ほぼ30年ぶりの高値を付けた。同社のアリ用殺虫剤は神戸市で発見されたヒアリの緊急防除に使用されているという。木造家屋向けのシロアリ防除が主力のアサンテの株価は5%高の2070円まで上昇。2013年3月の上場以来の最高値を更新した。

メーカー各社は自社商品の販売拡大につながるとみて情報発信に力を入れている。アース製薬はすでに「ヒアリは薬剤への抵抗性が特別に強いわけではなく、通常のアリ用殺虫剤でも十分に効果が発揮されると考えられる」とのコメントを発表。同社のアリ用殺虫剤などの関連商品の出荷量は7月に入って前年を5割上回るペースという。

フマキラーはアリ駆除にエアゾールタイプの殺虫剤、巣をまるごと取り除くには液剤をかけるなどの対処法を紹介している。

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