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DeNA、車で脱「ゲーム一本足」 AIでタクシー配車実験

ディー・エヌ・エー(DeNA)が自動車関連で新たな取り組みを次々に打ち出している。4日、人工知能(AI)を活用したタクシー配車システムの実証実験を始めると発表した。ゲームに次ぐ成長事業と位置付けたキュレーションメディア(まとめサイト)事業は記事盗用などでつまずいた。自動車事業は"ゲーム一本足"から脱却する切り札になるか。

「自動車事業を新たな柱の一つにしたい」。4日に横浜市で開いた説明会で、オートモーティブ事業本部の江川絢也グループマネジャーは強調した。実験は横浜市の中区などで12日から10月末まで実施する。専用アプリで配車予約ができるほか、クレジットカードを事前に登録すれば料金を車内で払う手間を省ける。

タクシーの乗車履歴に加え、天候やコンサートの有無、電車の遅延状況といった情報を基にAIがタクシーの需要を予測する。タクシー会社は効率的に乗客を確保でき、乗客も待ち時間が短くなる。今回の実験結果を基に2018年1~3月をメドに30分後の需要予測をスマートフォン(スマホ)で確認できる本サービスを開発する。

DeNAは2日にも国土交通省による自動運転バスの実証実験に同社の「ロボットシャトル」の供給を開始するなど自動車関連の施策を相次ぎ打ち出している。システムを宅配業者やタクシーの運行業者などに提供し、手数料を稼ぐビジネスに育てようとしている。

背景にあるのはゲーム事業の依存度の高さへの危機感だ。ゲーム事業は全社の営業利益231億円(17年3月期)を上回る利益を稼ぎ出している。他の事業の赤字をゲームが埋め合わせている構図だ。多角化を目指して注力したまとめサイト事業では昨秋、記事の盗用や信ぴょう性の低さなどが問題になり全10サイトが閉鎖に追い込まれた。

DeNAはもともと大企業と組んで自社サービスを拡大する戦略で成長してきた。成長を支えたオークション事業もNTTドコモKDDIとの提携が飛躍のきっかけとなった。最近でも出遅れていたスマホゲームの挽回策として任天堂と提携。自動車分野でもヤマト運輸や日産自動車など大手との協業に活路を見いだしている。

ただ自動車産業では自動運転やつながるクルマで技術革新が進み、米グーグルなど世界の巨人も参戦する。主に国内で提携を進めるDeNAは海外のパートナー作りや海外市場の開拓も欠かせない。

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