角川、埼玉・所沢にクールジャパン発信拠点
KADOKAWA(角川)は4日、埼玉県所沢市に図書館や博物館などを組み合わせた複合施設を建設すると発表した。アニメや漫画などエンターテインメントを中心とするクールジャパンの発信拠点とする。書籍の製造・物流拠点も併設し、2020年までに稼働させる意向。総事業費は300億円程度を見込む。
昨年10月に所沢市から約33億円で取得した「旧所沢浄化センター跡地」に建設する。面積は約3万7000平方メートル。例えば、角川が得意なライトノベルといわれる若者向け小説やアニメのイベントを開くことを検討する。こうしたジャンルは訪日外国人からの人気も高い。4日の記者会見で角川歴彦会長は「一大文化拠点にする」と語った。
書籍の印刷や製本、物流機能を備えた拠点も併設する。角川は埼玉県三芳町に物流拠点を持っているが、完成から40年が経過して老朽化していた。事業費は角川単独で負担しないで、提携先などを模索する方針だ。