2018年1月23日(火)

ダイソン、ロボ掃除機に参入 日本市場で機能競う
「ルンバ」値下げで対抗

2014/9/4付
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パノラマカメラが部屋の構造を把握し効率的なルートでお掃除。英ダイソンがロボット掃除機に参入

パノラマカメラが部屋の構造を把握し効率的なルートでお掃除。英ダイソンがロボット掃除機に参入

 英ダイソンは4日、ロボット掃除機に参入すると発表した。2015年春に世界に先駆けて日本で売り出す。今秋から日本の消費者と商品改良に取り組み、性能に磨きをかける。先行する米アイロボット「ルンバ」も値下げで対抗。日本勢もパナソニックや日立製作所が参入を検討する。消費増税後の反動減に悩む家電量販店は、集客の目玉に育てようと売り場を広げている。

 ダイソンが売り出す「ダイソン360アイ」は円盤型で直径は約24センチ。高さは約12センチと競合商品より高めになる。独自開発のデジタルモーターと同社が得意とするサイクロン方式の特許技術を採用し、吸引力は「一般的なロボット掃除機の20倍」という。赤外線センサーで障害物を検知し、スマートフォン(スマホ)でも操作できる。価格は10万円を超え、ロボット掃除機市場で最高価格帯になる見通しだ。

ダイソンが開発した新型の「ダイソン360(スリーシックスティ)アイ」を発表するチーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏(4日午後、東京都港区)

ダイソンが開発した新型の「ダイソン360(スリーシックスティ)アイ」を発表するチーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏(4日午後、東京都港区)

 GfKジャパンによると国内のロボット掃除機の市場は13年で46万台と前年より3割伸びた。18年には90万台に伸びるという別の会社の試算もある。英ユーロモニター・インターナショナルの推計では世界市場は約243万台。米国に次ぐ規模の日本市場は世界のメーカーが注目する。

 ダイソンが日本で先行発売するのも消費者の目が厳しい市場で商品を磨き上げるためだ。9月から日本の消費者のモニターを募集し、発売前に準備期間を設けて商品の最終調整をする計画だ。日本市場で磨いた商品で世界市場に挑む。

 記者会見した創業者のジェームズ・ダイソン氏は「日本の消費者は技術を重視する。ロボット分野でも世界トップクラスの地域だ」と語った。

 ロボット掃除機で国内シェア首位のルンバは12日、新商品を出して対抗する。バッテリーの寿命を2倍に延ばす一方、税別4万9000円と従来機より約1割値下げする。国内総代理店セールス・オンデマンドの室崎肇社長は「品ぞろえの半分は日本独自仕様だ。排気フィルターの採用など日本の消費者の意見がグローバル商品の開発に生かされている」と話す。

ロボット掃除機が並べられた家電量販店の売り場(4日午後、東京都港区のビックカメラ赤坂見附駅店)

ロボット掃除機が並べられた家電量販店の売り場(4日午後、東京都港区のビックカメラ赤坂見附駅店)

 出遅れていた国内勢も巻き返しを急ぐ。東芝ライフスタイルは、毎日のごみ捨てを不要にした「トルネオ ロボ」(店頭想定価格7万5000~12万円前後)を今月発売した。シャープもスマホと連動して会話する「ココロボ」(同5万~12万9800円)に力を入れる。パナソニックも一時中断していた開発を再開。日立も研究中だ。

 日本の住宅は欧米に比べて狭く、ロボット掃除機は普及しないという見方もあったが、「忙しい共働き世帯や家事の負担が重いシニア世帯の需要が膨らんできた」(GfKジャパンの山田早穂アナリスト)。家電量販店の実演などを通じて利便性を体感する消費者も増えているという。

 ビックカメラはエスカレーター脇の一等地の実演台で各社の商品の性能を比較する。1~8月の売上高は前年同期比2割増えた。ヨドバシカメラも旗艦店では実演台を2つ設けて販促する。ビックやイオンなど小売りの一部では限定「ルンバ」を販売するなど独自商品の扱いも始めている。

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