2019年2月16日(土)

マクドナルド、8年ぶりの大型バーガー 日本発で再成長狙う

2017/4/3 14:33
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日本マクドナルドホールディングス(HD)が大型バーガーの刷新で勝負に出た。3日、「クォーターパウンダー」に代わる新たな定番商品「グラン」シリーズを5日から投入すると発表。肉厚にこだわった大型バーガーの刷新は約8年ぶりだ。新商品の定番化で落ち込んだ業績を再び成長軌道に乗せられるか。

サラ・カサノバ社長(中央)は新商品発表会で再成長に向けた決意を示した(都内)

サラ・カサノバ社長(中央)は新商品発表会で再成長に向けた決意を示した(都内)

「わくわくを感じる存在であり続けたい」。3日、東京都内で開いた新商品発表会でサラ・カサノバ社長はこう強調した。今回のグランシリーズは成長に向けて強い覚悟で作りあげた商品だ。

クォーターパウンダーは原田泳幸前会長兼社長が2008年に送り出した大型バーガー。期間限定でPR拠点として設けた東京・渋谷の店舗では開業前に壁に「トップシークレット」と表示し、マクドナルドが運営していることを一切隠した。口コミで次々と評判となり、開店当日は長蛇の列ができた。今回のグランシリーズはこうした手法を採用せず、新商品発表会で明らかにするというマーケティングとしては直球で勝負してきた。それだけ味に自信を持っている表れだ。

約8年ぶりとなる大型バーガー刷新のこれまでとの大きな違いは、日本独自開発にこだわった点にある。クォーターパウンダーは世界で企画した商品で各地域の判断に応じて販売している。日本の消費者の好みがこの約8年間で大きく変わっていると判断し、日本で好まれる味を模索してきた。

ヒントを得たのが昨年4月に投入した「クラブハウスバーガー ビーフ」。通常よりも1.7倍の厚みを増したパティを使った商品で話題を呼んだ。マーケティング本部の若菜重昭上席部長は「厚みのあるパティが日本人に好まれる」と判断。バンズを最後にスチームしてふっくらと仕上げるなど手間もかけて完成させた。グランシリーズでも主力となる「グランクラブハウス」の価格は490円で、クォーターパウンダーチーズより約100円高い。若菜上席部長は「高くてもおいしいものを食べたいという需要がある」と強調する。

「負の遺産を一掃する」。原田前会長兼社長はクォーターパウンダーの投入を機に、全店舗の1割強にあたる約400店舗の閉店など抜本的な改革に乗り出して成長を軌道に乗せた。カサノバ時代の初となる大型バーガーの投入で消費者を驚かし、再び落ち込んだ業績を成長路線に戻せるか。(栗本優)

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