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日立、英国で鉄道車両「育成」 日本のもの作り移植

現地で工場開所式

【ニュートン・エイクリフ(英北東部)=多部田俊輔】日立製作所が鉄道車両の海外生産を始める。英国に8200万ポンド(約150億円)を投じて車両工場を建設し、11月から稼働する。新幹線で培ってきたものづくりの職人技などを現地に導入。英国から世界に打って出て、独シーメンスなど世界3強を追う。

「鉄道発祥の地に工場を建設できて誇らしい」。中西宏明会長は3日、ニュートン・エイクリフで開いた鉄道車両工場の開所式でこう述べた。開所式にはキャメロン英首相ら約500人が集まった。

工場の広さは東京ドームとほぼ同じ4万3000平方メートル。山口県にある笠戸事業所からの駐在や生産開始時の応援などを受けて稼働。月産能力は35両で、来年には40両まで引き上げる。現地での雇用は730人を見込んでいる。

「日本の優れた製造技術を移管し、競争力を高める」(中西会長)。新工場から技術者24人を笠戸事業所に招いて3カ月間研修し、日本流のものづくりを習得してもらう。

日立は2003年から英国で受注活動を展開。05年にロンドンとケント州を結ぶ高速鉄道「クラス395」の受注に成功。大雪でも運行する高い信頼性で評判を高め、12年には総事業費が1兆円に達する高速鉄道「IEP」の受注につながった。新工場はIEP受注の条件だった。

その後も英国では受注が相次ぎ、現在の受注残は1000両以上に達する。16年3月期の鉄道事業の売上高は前期比17%増の2000億円、営業利益も2倍近い150億円まで増える見通しだ。英国での新工場の立ち上げは今後のグローバル戦略の試金石となる。

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