サッポロ、米クラフトビールに本格参入 米社買収
サッポロホールディングス(HD)は3日、米国のクラフトビールメーカー、アンカー・ブリューイング・カンパニー(カリフォルニア州)を買収すると発表した。同社は1896年創業の老舗で、主力製品の「アンカースチームビール」が広く知られている。サッポロHDは海外向けの主力ビール「サッポロプレミアム」と合わせて販売することで、北米でのビール事業を拡大する。
8月31日付で、アンカー社の親会社アンカー・ブリュワーズ&ディスティラーズから全持ち分を取得する。アンカー社の売上高は約3300万ドル(約37億円)で、従業員数は160人。買収金額は8500万ドル。
米国ではクラフトビールがビール市場の約2割を占めるまでに成長している。サッポロHDは、クラフトビールが付加価値が高いうえ、今後も市場成長が続くとみて、本格的に参入する。
国内メーカーでは2016年、キリンビールが米ニューヨーク州に本拠を置く有名クラフトビールメーカー、ブルックリン・ブルワリーに出資している。