東芝、四日市工場新棟に単独投資 WDの譲歩狙う

2017/8/3 13:08
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東芝は3日、半導体メモリー主力拠点の四日市工場(三重県四日市市)の新製造棟となる第6棟について、生産設備を単独で投資すると発表した。メモリー事業子会社の東芝メモリが1950億円を投じる。共同投資相手の米ウエスタンデジタル(WD)とは事業売却を巡って対立が続き、東芝は「合意に至らなかった」として単独投資を決めた。WDに揺さぶりをかける狙いもある。

東芝メモリ四日市工場(三重県四日市市)

四日市工場はWDが買収した米サンディスクと東芝が生産設備の投資負担を折半して投資効率を高めてきた。2016年5月に提携先がWDとなって以来、初めての大型投資となる第6棟は両社の投資契約がないまま、工場建屋の建設が急ピッチで進む。17年12月をめどに装置導入を始める計画で、装置メーカーへの発注を進めるにあたって単独投資を決めた。

単独で投資することに伴い、投資金額は当初予定の1800億円から150億円積み増した。メモリー需要の拡大に対応するため、18年以降の生産能力の増強を急ぐ。

東芝とWDは東芝メモリの第三者への売却を巡って激しく対立しており、日米で計5件の訴訟を抱えて係争中。両社は係争解決に向けて協議を続けているが、現時点で解決の糸口は見えない。

ただ東芝はWDとは協議を続ける意向で、東芝は第6棟への投資契約を「交渉カード」の一つとして利用。WD側も生産能力の確保を求めており、事業売却の可否を巡ってWD側の譲歩を引き出す狙いもある。

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