2019年1月18日(金)

大塚HD、米製薬ベンチャー買収 4200億円で

2014/12/3付
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大塚ホールディングス(HD)は2日、米製薬ベンチャーのアバニアファーマシューティカルズ(カリフォルニア州)を買収すると発表した。買収額は35億3900万ドル(約4200億円)。アバニアは認知症関連の有力な新薬候補を持つ。大塚HDは大型薬の特許切れを控え、高齢化で世界的に需要が高まる認知症薬を増やす。新薬候補獲得を狙った製薬大手の企業買収が過熱している。

米バイオベンチャーの買収について記者会見する大塚HDの樋口社長兼CEO(2日午後、東京都港区)

米バイオベンチャーの買収について記者会見する大塚HDの樋口社長兼CEO(2日午後、東京都港区)

大塚HDは全額出資子会社の大塚製薬を通じ、15日までに1株あたり17ドル(約2000円)でアバニアの株式の公開買い付け(TOB)を始め、完全子会社化を目指す。アバニアはTOBに賛同している。

アバニアは米ナスダックに上場している。アルツハイマー型認知症の症状を抑える薬が最終段階の臨床試験(治験)に向けて準備を進めている。2011年には人前で突然泣き出すなど自分の感情がコントロールできなくなる症状を治療する世界初の薬も発売するなど、神経に関わる病気の治療薬を得意としている。

大塚製薬は世界で5700億円を売り上げている精神疾患の治療薬「エビリファイ」が来春以降、米国などで特許が切れる。先行きの減収を補う新薬候補の獲得が必要になっている。

大塚製薬は現在、3つの認知症の薬を開発しており、世界各国で高齢化が進むなかで需要の拡大を見込んでいる。アバニアは13年9月期の売上高が7536万ドル(約90億円)、研究開発費の負担が重く最終損益は7547万ドル(約90億円)の赤字。だが大塚HDの樋口達夫社長兼最高経営責任者(CEO)は同日の記者会見で、「アバニアが開発中の認知症の薬は中長期的な成長に重要だ」と買収の意義を説明した。

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