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中国民泊最大手の途家、楽天との提携発表

中国の民泊最大手、途家(トゥージア)は2日、都内で記者会見を開き、楽天と提携すると正式に発表した。楽天が来年1月にも立ち上げる仲介サイトの物件を途家のサイトにも掲載し、訪日中国人客が利用できるようにする。途家は年内に大阪支店を開設し、物件開拓や旅行客へのサービス充実を目指す。来年、日本で民泊が本格的に解禁されるのを受け、市場開拓を急ぐ。

途家の楊昌楽最高執行責任者(COO)は会見で、「中国人旅行客に人気の日本で最適なパートナーを選べた」と笑みを浮かべた。

中国で約50万件の物件を仲介する途家だが、日本では約5千件にとどまる。来年1月にも数万件の民泊受け入れ先を掲載する楽天と組むことで、日本市場の開拓を加速させる狙いだ。楽天との提携も含めて、2020年までに日本国内で10万件に増やす計画だ。

日本政府観光局によると日本を訪れる中国人は637万人と、訪日外国人客全体の4分の1以上を占める。ただ、日本で民泊を利用する中国人は1割にとどまり、途家日本法人の鈴木智子社長は「潜在的な需要は大きい」と期待する。

住宅に旅行者を有料で泊める民泊を全国に解禁する住宅宿泊事業法(民泊法)が6月に成立し、国内の民泊市場は拡大する。楽天も不動産情報サイトを運営するLIFULL(ライフル)と設立した新会社を通じ、民泊仲介事業に参入する。新会社の太田宗克社長は「途家との提携を通じて、効率的に中国人訪日客を獲得し、人気の旅行先などデータも得られる。将来は途家の物件を我々のサイトに掲載することも目指したい」と語った。(安西明秀)

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