2019年6月27日(木)

写真店「冬の時代」 ソフトバンクは救世主か

2017/2/1 18:22
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写真プリント店大手のプラザクリエイトは1日、同社株10.7%をソフトバンクが取得すると発表した。ソフトバンクは第3位株主となる。スマートフォン(スマホ)で撮影した画像データを共有する消費者が増え、写真の現像需要は低迷している。ソフトバンクは冬の時代を迎えている写真プリント店の救世主になれるのか。

■連携策に期待、株価はストップ高に

プラザクリエイトの株価は1日、前日比80円(24%)高の412円で取引を終えた。スマホで撮った写真を自分で印刷できる写真プリント機をプラザクリエイトがソフトバンクの携帯電話店に導入することを同日午前に発表。ソフトバンクとの連携策に期待した買いが膨らみ、制限値幅の上限(ストップ高)まで買われた。

新たに投入する店舗向けの写真プリント機「ファースト ラボ」は消費者が自分で画像データから写真をプリントできる。「これまでのセルフプリント機は品質に限界があったが、新型機は全自動で誰でもプロの仕上がりの写真がプリントできる」(プラザクリエイト)というのが強みだ。5月末までに100店に導入する計画。

ソフトバンクは携帯販売店に新型プリント機を置いて導入拡大に協力するだけでなく、20日付でプラザクリエイトの株式を135万株取得する。これまで資本関係はなかったが、株式取得額として約4億円を投じる。

調達した資金でプラザクリエイトは自らソフトバンクの携帯電話店も出店する。年間20店程度を出店して新型プリント機の設置増を目指す。

■写真現像需要振るわず、軒並み苦戦

プラザクリエイトは「パレットプラザ」や「55ステーション」などのプリントショップを全国で展開してきた。だが写真の現像需要の落ち込みで、同社の稼ぎ頭は徐々に店舗での携帯販売事業にシフトしてきた。

写真現像需要の低迷で苦しいのはプラザクリエイトだけではない。同業大手で「カメラのキタムラ」を展開するキタムラは2月末までに少なくとも22店を閉店することが明らかになった。写真印画紙の値上げを受け、店頭で受け付ける現像サービスを3月から3%値上げすることも決めており、主力の現像サービスは一段と厳しくなっている。まずは期待が先行した株式市場では、ソフトバンクと組んでモバイルに流れた消費者を取り戻せるのか注目している。(岸本まりみ、富田美緒)

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