2019年9月17日(火)

ソニーが"IoTおもちゃ"トイオ発表 13年ぶりの玩具

2017/6/1 13:41
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ソニーは1日、都内で始まった「東京おもちゃショー2017」で玩具の新製品「toio(トイオ)」を発表した。ソニーの新規事業プログラム「SAP」から12件目の事業化で、プレイステーションなどゲーム機ではない玩具の販売は13年ぶり。レゴのブロックや自分で工作した人形などを、プログラミングを組み合わせて自由自在に動かせる「IoTおもちゃ」だ。

「ロボットを組み合わせて子どもたちに新しい体験をもたらしたい」。1日の発表会で、事業リーダーの田中章愛氏はそう語った。ロボットエンジニアの田中氏は、品川にゆかりのある人々が集まる「品川ものづくりラボ」なども主催。SAPの立ち上げメンバーの一人でもあるが、今回は自ら応募して社内オーディションを勝ち抜いた。

トイオは本体、モーターを内蔵したキューブ、キューブの動きを制御するリングのセット(2万円前後)から構成される。遊び方はこうだ。まずキューブに人形などの玩具を乗せる。キューブの動きがプログラミングされたカートリッジを本体にセットし、リングを手にとってゲーム機のコントローラーのように操作すると、専用マットの上でキューブを自由に動かせる。

開発には、ソニーの位置センサーやバッテリー技術を活用し、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」時代にあわせた。もちろん技術ありきではなく、遊ぶ主体となるヒトへの目線も重視した。「自分が作ったキャラクターがデジタルではなく実世界でリアルに動いてくれるのは大人でも楽しい」と田中氏は語る。

SAPを統括する新規事業創出部の小田島伸至・統括部長は「世の中にある子ども向け製品のIoT化は進んでいない」と指摘する。「ソニーはクリエイターを大事にしてきた会社なので、トイオで子どもの創造性を伸ばしたい」。

トイオは様々なソフトなどを使う基盤となるプラットフォームとして売り出し、カートリッジや人形がセットになったタイトルはバンダイなどの他社やクリエーターと組んで幅広く展開する。狙うはソニーの「おもちゃ版生態系(エコシステム)」。まずソニーからシューティングゲームなどの2タイトルを発売する。トイオは1日から先行予約を受け付け、12月に一般発売となる。またレゴのトイオ専用のキャラクターフィギュアも予定している。

ソニーの玩具には1976年に発売した英語学習ツール「トーキングカード」があったが、2004年に終了した。おもちゃのような見た目のスピーカーなどの「マイ・ファースト・ソニー」シリーズもあったが、「子供用オーディオであって玩具ではない」(ソニー)。公式見解では、トイオはトーキングカード以来の玩具となる。

SAPは「組織横断で新しいモノを生み出してほしい」と平井一夫社長が直轄で立ち上げた。14年4月から17年3月までに計9回のオーディションが開かれ、約1600人から約600案が集まり、ドローン(小型無人機)などの11件が事業化している。

(中藤玲)

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