楽天、中国語の電子書籍配信 台湾出版社と提携

2016/9/29 22:55
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記者会見する楽天の三木谷社長(29日、台北市)

記者会見する楽天の三木谷社長(29日、台北市)

【台北=伊原健作】楽天は中国語の電子書籍の配信に本格参入する。29日、台湾の大手出版社12社と提携し、世界で中国語(繁体字)の書籍を配信すると発表。世界の華人向け需要を取り込む。台湾ではクレジットカードや旅行予約も手掛けており、電子書籍事業の強化によって利用者の囲い込みをねらう。

三木谷浩史会長兼社長は29日、台北市内で記者会見し、中国語を使って「台湾は我々の世界展開で最も重要な市場だ」と強調した。これまで20カ国・地域で現地語のコンテンツを配信する体制を整備したが、アジアでは台湾が初めてとなる。世界共通のインターネットストアから購入することができ、約190カ国・地域で台湾発の中国語のコンテンツが読めるようになる。

現地の人気作家の小説やビジネス書、中国語に翻訳した海外書籍など数千のコンテンツの配信を開始した。「台湾だけでなく繁体字を読める世界の人々に使ってほしい」(同社)としている。

楽天は海外事業の立て直しを急いでいる。2月に競争が激しい東南アジアでのネット通販事業縮小を発表した。インドネシアやシンガポールなどでサイトを閉鎖し、今後は中古品を売買するフリマアプリに転換する方針で、地域特性に合わせて事業内容を再構成している。

同社の台湾への参入時期は2008年からと比較的早く、昨年1月にはクレジットカード事業にも乗り出した。旅行予約も手掛けており、海外で唯一、日本と同じように多様なサービスで利用者を囲い込む「楽天経済圏」が整ってきている地域だ。電子書籍の本格展開で一段とサービスを広げ、それぞれのサービスの拡大にも弾みをつける考えだ。

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