ラジャワリ、パーム油株の買い増し検討

2015/6/29付
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■ラジャワリ・コルポラ(インドネシアの複合企業) ダルヨト・セティヤワン取締役は24日、マレーシアのパーム油会社、フェルダ・グローバル・ベンチャーズ株の買い増しを検討していることを明らかにした。

フェルダが手掛けるパーム農園事業の一定の支配権を維持するのが狙い。ラジャワリは6月初旬、パーム油生産子会社イーグル・ハイ・プランテーションズの株式37%をフェルダに6億7900万ドル(約840億円)で売却することで合意した。これにより、ラジャワリのイーグル株保有比率は約30%に減ることになる。

同取締役はパーム農園事業はラジャワリの主力事業の一つであり続け、イーグル株売却後もイーグルの経営を続けると語った。また、フェルダがイーグル株の過半を取得したいとの報道について、「もしフェルダがイーグルの経営権を持ちたいならば、我々もフェルダの経営への影響力を維持するため、フェルダ株を買い増したい」と語った。

同氏はラジャワリが追加の株式交換か、市場から株式を取得する形でフェルダ株を「少なくとも25%に」増やしたいと語った。しかし、現時点では2社とも今回合意した取引の完了に専念しており、追加取引については協議していないと付け加えた。

インドネシアは世界最大のパーム油生産国で、パーム油は食品やせっけん、燃料などに幅広く使われている。パーム油価格は中国からの需要低下で下落しているが、ラジャワリはインドネシアの人口増加や所得水準の上昇が長期的にはパーム油需要をけん引していくと、楽観的な見通しを持っている。

総合的にパーム油事業を手掛けるフェルダとの関係強化で、イーグルは粗パーム油の販売から、食用油やバイオディーゼルなどを生産する川下事業を拡大できることになるという。(ジャカルタ=鈴木亘)

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