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印自動車部品のマザーソン、フィンランド社を買収

【ニューデリー=キラン・シャルマ】インドの自動車部品最大手、マザーソン・スミ・システムズは、フィンランドの商用車向けワイヤハーネス大手、PKCグループの買収を完了したと発表した。米国や中国市場の開拓が狙い。買収額は5億7100万ユーロ(約680億円)。

マザーソンはPKC株の93.75%を取得した。PKCの2016年の売上高は8億4600万ユーロ程度。買収により、マザーソンのワイヤハーネス事業の売上高は倍増する見込み。米国や中国、ブラジルのワイヤハーネス市場の開拓は遅れ気味。PKC買収で市場開拓を加速する狙いだ。

今回の買収はマザーソンにとって過去15年で16回目の買収案件。同社は近年、英国のバックミラー・メーカーや、ドイツの樹脂大手など海外でも積極的に買収攻勢をかけてきている。ビベク・チャーンド・セーガル会長は声明で「投資家を含むすべての利害関係者にとって価値を高める我々の取り組みの一環だ」と強調した。

同社は創業時から住友電装と提携し、インド乗用車最大手でスズキ子会社のマルチ・スズキにもワイヤハーネスを納入する。インドの乗用車向けワイヤハーネス市場では6割のシェアを握る。

マザーソンは20年3月期までに売上高を180億ドル(約2兆円)へと、16年3月期から3倍強に増やす中期計画を持つ。そのため顧客の拡大、取り扱い部品の拡大と同時に、地理的な拡大も進める方針で、企業買収を相次ぎ打ち出している。

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