仏サノフィとスイス・ロンザ、バイオ医薬品の合弁設立

2017/2/27 19:04
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【フランクフルト=加藤貴行】仏製薬大手サノフィとスイス同業ロンザは27日、バイオ医薬品の合弁会社を設立すると発表した。サノフィが持つ抗体医薬品などの新薬候補と、バイオ医薬品の設計や製造受託の事業を広げてきたロンザの強みを組み合わせる。まず総額2億9000万スイスフラン(約320億円)を投資し、2020年までに事業を始める。

新会社は折半出資で、スイス南部のロンザの拠点を活用し、哺乳類の細胞を大規模に培養する施設を構える。サノフィのフィリップ・ルスカン上級副社長は声明で「我々の新薬候補の約6割が(特定の病原体を攻撃する)モノクローナル抗体を含むバイオ医薬品だ」として、製造などのノウハウが豊富なロンザと組む利点を説いた。

一方のロンザは、米国やシンガポールの拠点に次いで、本国スイスでもバイオ医薬品の大規模な生産体制を整える。

15年に独バイエルの医薬部門トップからサノフィに転じたオリビエ・ブランディクール最高経営責任者(CEO)は業界再編に意欲的な姿勢で知られる。

昨年からバイオ医薬品の米メディベーションやアクテリオン(スイス)の買収に動いたが、それぞれ米ファイザーと米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)との競争で敗れた。ロンザとの合弁会社で、自前の新薬候補をグループ内で効率的に生産できる体制を築く。

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