2019年6月27日(木)

大連万達、マレーシアの開発参画断念 海外投資抑制

2017/7/26 21:51
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【大連=原島大介】中国の不動産大手、大連万達集団(ワンダ・グループ)が、マレーシア最大級の不動産開発プロジェクトへの参画を断念したことが26日、明らかになった。人民元の海外流出を懸念する中国当局の締め付けを受けるなか、海外への投資を抑制する姿勢を示した格好だ。

同プロジェクト「バンダル・マレーシア」はクアラルンプール市内の軍事基地跡地の再開発計画。マンションやオフィス棟などの不動産に加え、マレーシアとシンガポールを結ぶ高速鉄道の駅なども建設される予定だ。万達は今年5月、別の中国企業に代わり、参画に向けた交渉を始めたようだ。

だが、シンガポール紙は26日、万達はプロジェクトの入札に参加していないと報道。万達は報道について「コメントすることはない」とした。関係者によると、万達は計画の初期段階では関心を示し、当局者らとも接触したもよう。ただ、その後の交渉は進展していなかったという。

万達は海外での積極的なM&A(合併・買収)を進めた結果、有利子負債が増大した。中国当局は万達が過去に行ったM&Aにからみ、信用リスクを調べるよう銀行に指示。万達はテーマパークなどの資産を別の不動産大手に約1兆円で売却するなどの対応を急いでいる。

今回の断念についても、当面はM&Aで膨らんだ有利子負債の返済に注力し、海外への投資を抑制することを当局にアピールする思惑もあるようだ。

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