ホンダ、インドにHV再投入 品ぞろえ拡充
【ニューデリー=堀田隆文】ホンダは25日、インド市場にハイブリッド車(HV)を再投入すると発表した。ホンダは2008年に主力車「シビック」のHVをインドに投入したが、同年中に販売を中止。今回、HVを改めて同国の品ぞろえに加える。
インド現地法人が主力車「アコード」のHVタイプを来月から正式発売すると発表した。インドに投入するアコードHVはタイから完成車を輸入する。アコードのHVでは上級仕様となるタイプで、内装、外装とも充実させた。価格は370万ルピー(約580万円、デリー首都圏での価格)となる。
30万~40万ルピー台の価格帯の小型車が多いインドでは高価格となるが、主力車種のHV投入でブランド力の向上を図る。25日、ニューデリーで開いた新車発表会で、四輪車のインド現地法人であるホンダ・カーズ・インディアの上野洋一郎社長は「新車で市場のオピニオン・リーダーである消費者層向けにアピールしたい」と話した。
インドではトヨタ自動車が「プリウス」などのHVを展開済み。だが、まだ市場規模は小さく、将来の需要拡大が期待されている。