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新世界発展中核の連合、香港CATV大手を買収

【香港=粟井康夫】香港の不動産開発大手、新世界発展を中核とする企業連合は21日、CATV大手の有線寛頻通訊(アイケーブルコミュニケーションズ)を買収すると発表した。10億香港ドル(約140億円)の資本を注入して株式情報など経済報道を強化する一方、従業員は最大1割削減し、インターネットメディアの台頭で赤字が続く有料テレビ事業の立て直しを図る。

新世界発展の鄭家純主席やレノボ・グループの創業者、柳伝志氏の投資ファンドが出資する企業連合、永升亜洲(フォーエバートップ)が買い手となる。永升のトップを務める不動産開発中堅、遠東発展の邱達昌主席は21日の記者会見で「赤字額は毎年3億香港ドルに上り、収支均衡に最低3年はかかる」として、従業員約2000人のうち最大1割の削減を検討する方針を明らかにした。

アイケーブルは既存株主に割安な価格で新株を購入する権利(新株予約権)を与える「ライツイシュー」で7億香港ドルを調達するほか、これまで親会社だったウィーロック向けの債務3億香港ドルを株式に転換する。5月に開く株主総会で了承を得て、9月までに取引を完了したい考え。永升の持ち株比率は最大で54%となる。

アイケーブルは香港二大CATVの一つで、約100万世帯が加入する。近年は広告収入がネットに流れたほか、米動画配信サイト、ネットフリックスの進出などで赤字が続いていた。ウィーロックは3月に金融支援を打ち切る方針を表明。CATV免許が切れる5月末までに新たな買い手を見つけられない場合、放送停止に追い込まれる可能性があった。

邱氏や鄭氏は父親が2016年に放送停止した地上波テレビ局、亜洲電視(ATV)のオーナーだったことがあり、メディア事業への進出に関心を持っていた。

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