2019年9月21日(土)

シンガポール・テレコム、業績見通し下方修正 17年3月期

2016/11/21 21:31
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■シンガポール・テレコム(シングテル、シンガポールの通信大手) オーストラリア事業が競争激化で振るわず、2017年3月期通期の売上高が「1桁台前半パーセントの減少」となると業績見通しを下方修正した。

シングテルは17年3月期通期の決算見通しについて、売上高が「1桁台前半パーセントの減少」となる一方、利払い前・税引き前・償却前利益(EBITDA)は「安定」を見込むと発表した。5月発表の従来見通しでは、どちらも「1桁台前半パーセントの増加」となっていた。

見通し悪化の原因はオーストラリアでの携帯通信事業の売り上げ低下で、17年3月期の減収見通しは従来予測の「10%台前半」から「10%台半ば」へ下方修正された。オーストラリアでの業況悪化の主要因は、オーストラリア競争・消費者委員会が携帯通信事業者間の相互接続料の引き下げを命じたことだ。

シングテルは9日、16年7~9月期決算と併せて新たな業績見通しを発表した。7~9月期の純利益は前年同期比5.6%減の9億7200万シンガポールドル(約740億円)、売上高は同2.3%減の40億8000万シンガポールドルだった。

シングテルの完全子会社、オーストラリアのオプタスは携帯通信事業の売上高が前年同期比80%減った。オプタスの総売上高はオーストラリアドル建てで前年同期比8.7%減、純利益は同20.3%減となった。顧客を誘い込むための様々な販促活動が利益率を下押ししている。

また、シンガポール国内や海外でも、顧客がワッツアップのような通信事業者以外の対話アプリに乗り換える動きが進み、音声通話量の減少を引き起こしている。シングテルの国内での個人向け事業は売上高が前年同期比3%減、EBITDAは同1%減となった。

他の海外投資は収益に貢献した。特にインドネシアのテルコムセルとインドのバルティ・エアテルは「力強い業績」だと、シングテルのチュア・ソックン最高経営責任者(CEO)は報道発表資料で述べている。今後のM&A(合併・買収)の展望について、チュア氏は会見で「デジタル空間への投資と既存事業・サービスの拡充に目を向け続ける」と語った。(シンガポール=谷繭子)

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