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ダノン、中国テコ入れ 粉ミルク大手に資本参加

【パリ=竹内康雄】フランスの食品大手ダノンが中国事業をてこ入れする。中国で2013年に大規模な製品回収を余儀なくされ、市場シェアが低下した。成長市場の需要を取り込むため、2月に乳牛大手への出資を拡大したのに続き、10月末には粉ミルク大手への資本参加を決めた。

ダノンは中国の粉ミルク大手、雅士利国際の株式25%を4億3700万ユーロ(約620億円)で取得する。ダノンは雅士利に最高経営責任者(CEO)を送り込む。雅士利の筆頭株主は中国の乳業大手、蒙牛乳業。ダノンの資本参加後は、蒙牛の雅士利への出資比率は51%に低下する。

ダノンはもともと蒙牛と中国でのヨーグルト事業を統合し、同社に対して4%を出資するなど協力を深めていた。今年2月には出資比率を9.9%に引き上げた。一方、蒙牛はダノンの中国子会社の株式を獲得する方向で、両グループ間で結びつきを強め、中国での効率的な事業運営につなげる。

民間予測によると、中国の粉ミルク市場は17年には現状の2倍となる250億ドル(2兆9000億円)規模に成長する。だが13年にはダノンの主要な製品の供給元の1社が製品の安全性に問題があると警告、ダノンは粉ミルクの大規模な回収を強いられた。市場シェアは09年の10.2%から6%に落ち込んでおり、早期に回復させる必要があるとみて出資を決めた。

中国はダノンにとって販売規模が4番目に大きな市場で、売上高全体の7%を占める。ダノンの製品開発などのノウハウと、雅士利が持つ販売網を組み合わせることで需要を取り込む考え。蒙牛側には、世界的にブランド知名度が高いダノンと協力することで、自社製品の品質の良さや安全性向上につなげる狙いがあるとみられる。

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