台湾エバー航空、突然のトップ交代 創業一族の内紛影響か
【台北=山下和成】台湾の航空大手、長栄航空(エバー航空)は11日、新たな董事長に林宝水・長栄鋼鉄董事長(65)が就いたと発表した。創業一族出身の張国煒董事長は一般の董事(取締役に相当)に降格された。創業一族の内紛の影響とみられる。
トップ交代は11日に急きょ開いた臨時役員会で決定した。エバー航空を傘下に持つ長栄集団は1月、創業者の張栄発総裁が88歳で死去した。その後は後継体制や遺産相続を巡って一族が争っている。張栄発氏の四男の張国煒氏は総裁職を継ぐことなどに意欲を示していたが、大株主である他の親族と対立している。