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タイTCC、スーパー大手を買収 仏社から4045億円で

【バンコク=小野由香子】タイ財閥大手のTCCグループは8日、同国スーパーマーケットチェーン2位のビッグCのタイ部門を仏流通大手カジノグループから買収すると発表した。取得額は31億ユーロ(約4045億円)。「チャーンビール」で知られる酒類大手タイ・ビバレッジを抱えるTCCにとって、本国での小売業本格進出となる。

ビッグCは大型のハイパーマーケット125店を含むスーパー700店超を展開する。TCCは、カジノが売却を最初に発表した1月14日のビッグCの株価に28%を上乗せした1株252.88バーツ(約835円)で全株式の58.56%にあたるカジノ保有分を3月末までに買い取る。

その後、残りの株式についてTOB(株式公開買い付け)を実施する。買い付け価格は未定だが、8日のタイ株式市場ではビッグCとTCC傘下の商社ベルリ・ユッカーの株価が1年ぶり高値を更新した。

2013年にシンガポールの飲料大手フレイザー・アンド・ニーブ(F&N)を買収するなど、TCCの拡大戦略は酒類・飲料分野が中心だった。ただ、今年1月にベトナムの格安店チェーンを独メトロから買収するなど小売業への進出意欲は強かった。現地報道によると、カジノが昨年末に売り出したベトナムのビッグCの買収候補者としてもTCCの名前が挙がっている。

ビッグCはもともとタイ流通大手セントラル・グループが設立したが、1997年のアジア通貨危機後のリストラの一環でカジノに保有株の大半を売却した。カジノのもと、2011年に仏同業カルフールのタイ部門を買収するなど積極的に拡大してきた。だが欧州経済の減速で負債が膨らんだカジノが売却を決定した。

今回の売却で「売却の可能性がある外資系スーパーはテスコ・ロータスのみとなった」(現地証券)。英国の親会社は売却意向を示しており、財閥大手チャロン・ポカパン(CP)グループなどが関心を示している。

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