2019年6月27日(木)

セムコープの新CEO「中核事業も見直し」

2017/5/9 22:03
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■セムコープ・インダストリーズ(シンガポールの重工業大手) 中核とするリグ(海上石油掘削装置)事業を含めて事業戦略を全面的に見直す。新任のニール・マクレガー社長兼最高経営責任者(CEO)が明らかにした。

マクレガー氏はテレビ会議で、将来も海洋事業、公益事業、都市開発事業の主要3部門を維持するのかと問われ、「事業のあり方に関わる全ての選択肢を検討している」と答えた。「世界経済が良好な状態にないために成長見通しがごく限られている」ことから、同社は海洋事業と電力事業で困難に直面していると、マクレガー氏は語った。

マクレガー氏は4月にセムコープのCEOに就任した。それまでは、シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスの海外事業部門でエネルギー・資源部門を率いていた。昨年、テマセクは傘下企業の一部の株式売却を検討していると報じられた。

テマセクはセムコープの株式の49.5%、同じくリグを手がけるシンガポール企業ケッペル・コーポレーションの株式の21%を保有しており、両社の海洋事業部門の統合も同時期に取り沙汰されていた。

マクレガー氏は3日、コストの合理化と急速に変化する市場における自社の立ち位置を見直すことで、業績と持続可能性、価値創出の強化に的を絞ると述べた。セムコープは6カ月ほどで見直しに関する発表を行う見通しだ。

セムコープは原油安に収益の足を引っ張られている。新規の海洋油田開発に向かう動きが鈍り、中核のリグ事業部門に打撃が及んでいるからだ。同社の今年1~3月期の純利益は前年同期比11%増の1億1910万シンガポールドル(約96億円)だが、海洋事業の純利益はリグ建設が低迷するなかで28%減の2410万シンガポールドルとなった。(シンガポール=菊池友美)

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