カジノ運営ゲンティン、4~6月純利益4倍

■ゲンティン(マレーシアのカジノ大手) 2016年4~6月期の純利益は前年同期の4倍の2億9470万リンギ(約74億3000万円)だったと発表した。娯楽事業やプランテーション事業が増益をけん引した。
同社事業全体の売上高の85.7%を占めるカジノ部門の売上高は4%増の3億6200万リンギ。
ゲンティンのカジノ部門全体の売り上げの大部分を計上しているシンガポールのゲーム事業、リゾート・ワールド・セントーサの売上高は、10%減の14億リンギだった。プレミアム市場からの「低い勝率」が原因だという。
リゾート・ワールド・セントーサの売上高減少は、同社が世界中で運営する他のカジノによる増収が埋め合わせた。同社の売上高はマレーシアで4%増の5530万、英国で71%増の2億0880万リンギだったほか、米国およびバハマ(13%増の4070万リンギ)でも増加した。これらの増収はプレミアム・プレーヤーからの寄与増大、より効果的なマーケティング、取引高上昇も一部影響している。
16年1~6月期では、売上高は5%増だった。59%増で10億リンギに上昇した英カジノ事業、42%増で5億5840万リンギに上昇した電力事業が増収の主な原因。(クアラルンプール=朱静儀)