2019年9月23日(月)

万達、米映画館チェーン1243億円で買収 米トップに

2016/3/4 20:43
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【北京=原島大介】中国の商業不動産大手、大連万達集団の傘下で米映画館チェーン2位のAMCエンターテインメントは3日、同業の米カーマイク・シネマズを買収すると発表した。買収額は11億ドル(約1243億円)。両社のスクリーン数は合計8400で、買収により全米トップになる。万達は映画分野への投資を拡大しており、不動産に並ぶ事業の柱に据える。

AMCは今年末までにカーマイク株を1株30ドルで全株買い取り、完全子会社化する。買収で両社の映画館数は600以上になり、スクリーン数では全米首位のリーガル・エンターテインメント・グループを上回る見込みだ。

万達はAMCのほか、傘下に万達電影院線、オーストラリアのホイツグループを抱え、既に世界トップの映画館チェーンの座を占める。今回の買収で、2020年に全世界の映画館シェアで20%を目指す中期目標の達成に弾みをつける。

万達は中国経済の減速で不動産の市況が不安定になったことを受け、商業施設の運営や観光などサービス産業への転換を進めている。映画分野の強化はその一環で、12年に買収したAMCを皮切りに、積極的なM&A(合併・買収)を進めている。

映画館チェーンだけでなく、今年1月には米映画製作会社、レジェンダリー・エンターテインメントを35億ドルで買収すると発表。万達の王健林董事長は「世界の六大配給会社の独占を崩したい」と述べており、いずれは米ウォルト・ディズニーや21世紀フォックスに並ぶ世界的な配給会社となることを目指している。

中国経済の成長減速を受け、中国企業の間では新事業や海外事業の強化に向けた海外企業の買収が相次いでいる。2月には中国国有化学大手の中国化工集団が、スイスの農薬世界最大手のシンジェンタを買収すると発表。買収額は430億ドル以上とされ、中国企業による海外企業の買収では過去最大の案件になる。

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