2019年9月20日(金)

グラクソ、電気刺激による治療法で合弁 「グーグル」系と

2016/8/1 21:12
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【フランクフルト=加藤貴行】英製薬最大手のグラクソ・スミスクライン(GSK)は1日、米グーグルの持ち株会社、米アルファベットの子会社と、神経に電気刺激を与え病気を治療する「バイオエレクトロニクス(生体電子工学)」の合弁会社を設立すると発表した。新会社は医療技術とものづくりの技術を合わせた医工連携により、7年で5億4千万ポンド(約730億円)を投じる計画。関節炎や糖尿病など慢性疾患の治療に使える低消費電力型の小型機器の開発をめざす。

新会社の社名はガルバーニ・バイオエレクトロニクス。年内に設立予定で、GSKが55%、アルファベット傘下のベリリー・ライフサイエンシズ(旧グーグル・ライフサイエンシズ)が45%出資する。本社は英国に置き、GSKの英国の研究開発施設を中心に活動し、米サンフランシスコにも拠点を置く。

バイオエレクトロニクスは、脳から神経を通じ各器官に送られる電気信号に着目した。これらを解読し、刺激を与えて信号の異常を修正し、病気を治療するもの。GSKは2012年から活動を本格化し、世界で約50の共同研究を抱える。15年に日本の東京都健康長寿医療センターとも契約を結んだ。

ベリリーは、体内に埋め込み可能で消費電力が少ない小型機器や、ソフトウエアの開発、データ解析などのノウハウを提供する。新会社はまず炎症や代謝系、内分泌系疾患を中心に研究を始める。

GSKは7月27日、英国内の3工場でバイオ医薬品の増産などに向けて総額2億7500万ポンドを投資すると発表したばかり。英国の欧州連合(EU)離脱により、同国の「先端のライフサイエンス分野の研究開発力が低下する」との懸念があるが、GSKはこれを打ち消すように相次いで合弁や増産による英国内への投資を決めた。

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