イオン、5月にインドネシア出店
■イオン 5月30日にインドネシア進出1号店となるショッピングモールを首都ジャカルタ近郊に開くと発表した。入居する専門店は280店と当初計画の1.5倍に増やし、東南アジアの自社モールで最大となる。
新規進出する日本の専門店の受け皿にもなり、中間層の買い物や飲食需要を取り込む。
ジャカルタ中心部から車で1時間ほどのタンゲランの「イオンモールBSDシティ」を開く。総合スーパー「イオン」を中核とし、モール部分の日系47店のうち18店が新規進出組だ。都心部の人気モール並みの年1200万人の来店を目指す。
家族や友人で食事や買い物をするのが好きなインドネシア人の特徴を踏まえ、飲食や食品販売の専有面積を「全体の半分強とし他国より広くした」(イオン広報)。国全体での出生数が年400万人にのぼる「子供大国」も背景に子供服や遊戯施設も手厚くした。日本風の特色としては、ラーメン専門の7店舗で構成する「ラーメンビレッジ」を設置する。
イオンは2015年以降、ジャカルタ周辺で2店の追加出店を決めている。さらに5店ほどの検討案件があるとしており、ジャカルタ中心部での開店も視野に入れる。イオンは東南アジアではすでにマレーシアとタイ、カンボジア、ベトナムに進出し、186店舗を運営している。
(ジャカルタ=渡辺禎央)