キャベツやハクサイ…4品目値下がり 好天で出荷増
野菜価格の下落が目立ってきた。農林水産省が14日に発表した食品価格動向調査(5~7日、全国平均)によるとキャベツやハクサイといった4品目の小売価格が前の週に比べて値下がりした。
調査対象は5品目。キャベツは愛知県産の生育が順調に進んでいる。12月上旬の東京都中央卸売市場では同県産の入荷量が前年比で5割増えた。ハクサイは茨城県産が11月に晴れが続き、出回りが増えている。この先も入荷量が前年より多い見通しだ。
ダイコンは神奈川県産や千葉県産の生育が順調。レタスは香川県産が好天に恵まれた。
トマトは主産地の熊本県産が曇天で生育が悪化している。東京市場の入荷量は前年比で4割少ない。
野菜の小売価格は8月末に北海道を襲った台風や9、10月の全国的な日照不足で高値が続いてきた。関東地方や西日本が11月に好天に恵まれ、出荷量が回復している。小売価格は11月中旬から下げが目立ち始めた。「年明け以降も出回りが増えるのではないか」(青果卸大手)との声も出始めている。