H形鋼値上げ 新日鉄住金、五輪関連需要伸びる

2017/9/12 22:53
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 新日鉄住金は12日、ビルの鉄骨に使うH形鋼について、9月の流通市場(店売り)向け価格を1トン3千円引き上げると表明した。土木用鋼材の増産で供給能力が限られる一方、東京五輪絡みの工事が本格的に動き出し、需要は伸びると判断した。メーカーの度重なる値上げを受けて、買い手の鋼材問屋も本格的に転嫁値上げを検討し始めた。

 同社は8月にも2千円の値上げを表明している。9月分と合わせた値上げ幅は5千円に達する。H形鋼の市中価格は現在1トン7万4千円前後で、鋼材問屋が値上げを全額転嫁した場合、上昇率は7%程度とみられる。

 東京やその周辺では五輪をにらんだ再開発やホテルの建設が動き出している。会場同士を結ぶ環状2号をはじめ、道路の整備で交通の便が良くなるため、倉庫の建設も進んでいるもようだ。新日鉄住金によると「大型倉庫などの建設に使うH形鋼の出荷が伸びていることも、需要増の一因とみられる」という。

 下半期に入ると自治体の土木工事が増え、土留めに使う鋼矢板をはじめ土木用鋼材の需要が高まる。限られた生産能力の中ではH形鋼の大幅な供給の伸びは見込みにくい。ゼネコン(総合建設会社)などへの直接販売(ひも付き)は「納入時期などを精査する」(新日鉄住金)ことで安定供給を目指すという。

 2カ月連続の値上げ表明を受け、千葉県浦安市の鋼材問屋は「3千円の値上げは厳しい。この先1~2カ月で2千~3千円販売価格を上げたい」と転嫁値上げの意向を示す。需要は回復傾向にあり「市中価格は8万円も視野に入る」という。

 新日鉄住金の鋼材を扱う流通業者でつくる「ときわ会」がまとめた8月末時点のH形鋼在庫量は、前月末に比べて5%少ない17万9400トンと8カ月ぶりの低水準だった。出庫量は例年、11月へ向けて増えていくため、在庫は今後、さらに減る可能性がある。

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