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世界の金需要、宝飾向け鈍化で微減 投資分野の増加で穴埋め

金の調査機関であるワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は11日、2015年の世界の金需要についてリポートをまとめた。金の総需要量は14年比0.3%の微減となる4212トンだった。最大の金消費国である中国で消費が鈍った宝飾向けは前年比3%減の2415トン。一方で、世界的な金融市場の不安を背景に安全資産として地金が買われた投資分野は8%増の878トンだった。宝飾消費の落ち込みを投資需要が穴埋めした。

リポートは個人分野の宝飾向けと投資向けのほか、中央銀行分野と産業素材分野、金を証券化した上場投資信託(ETF)分野に分類して世界の需要量を算出した。

中国の個人分野の消費量は985トンだった。景気減速で宝飾向けが784トンと前年比3%減。地金などの投資向けは株価の下落や人民元安で、安全資産として買い求める動きが年後半から強まった。前年比21%の大幅増で201トンになった。

中国に次ぐインドは849トン。投資向けが6%減と鈍ったものの、宝飾分野が5%増と底堅く動いた。宝飾需要期である11月の婚礼シーズンに金相場の下落が重なったことで、消費が喚起されたという。

日本は33トンだった。けん引した投資向けは16トンで05年以来の高水準になった。相場安のなかで、為替が円安基調だったことで将来的な値上がり期待から地金を買い求める動きが強まった。

個人分野とは切り離して集計している中央銀行による金購入量は、前年比1%増の588トンだった。世界経済の先行きに対する不透明感が強まるなか、分散投資先として外貨準備に金を積む動きが強まった。ドルやユーロへの依存を引き下げるため中国やロシアの中央銀行が高水準の金購入を進め、「経済状況の悪化したエルサルバドルやコロンビアは売却した」(WGC)。

産業分野は331トンで5%の減少。技術の進展で高価な金を代替素材へシフトさせる動きが進んでいる。ETF分野は133トンの純減だった。相場が下落基調だったため、ETFを手放す投資家が多かった。

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