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広島・新井、金本に憧れ愚直な鍛錬 39歳で2000本安打

2016/4/26 21:50
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広島工高時代は甲子園に縁がなく、駒大時代の通算本塁打もわずか2本。「選手としての穴は多かった」と広島の鈴木清明・球団本部長は振り返る。だから周囲の意見を真摯に採り入れ、練習に明け暮れた。その愚直な性格がドラフト6位以下の大学出身選手で初めてとなる記録に導いた。

ヤクルト戦で通算2千安打を達成し、ファンの声援に応える広島の新井貴浩内野手(26日、神宮球場)=共同

ヤクルト戦で通算2千安打を達成し、ファンの声援に応える広島の新井貴浩内野手(26日、神宮球場)=共同

「最も影響を受けた先輩」と慕ってやまない金本知憲(現阪神監督)の存在が、強打者となる礎を築いた。同じ広島県出身で、ドラフト4位から広島の看板打者にのし上がった金本に憧れ、その厳しい練習に引っ張り込まれた。広島市内のジムで共に体を鍛え上げ「練習好きではなかった僕の首根っこをつかまえてくれたから今がある」。

金本が広島を去った後はスランプに陥った。後釜の4番に座った2003年は重圧を一身に背負う経験にも苦しみ、シーズン半ばで4番を外された。04年も2年連続の不振で「次が最後のチャンス。駄目ならレギュラーの道はない」と覚悟した05年。なりふり構わず"師匠"の教えを請うた。

ナイター終了後ホテルに戻ると、携帯電話で連絡。部屋の窓を鏡代わりにして素振りを繰り返し「両肩を水平に回せ。腰の位置は動かすな」などとアドバイスを受けた。時に数時間に及ぶ指導のかいがあり、同年に本塁打王(43本)。「あいつには何度、夕食を邪魔されたことか」と関係者に話していた先輩も、内心は喜んだだろう。

涙ながらにフリーエージェント宣言し、阪神に移籍した07年オフ。当時は「環境を変えて野球人として前に進みたかった」と話したが、本音を明かせば「もう一回、金本さんと一緒にやりたい。その思いしかなかった」という。

常に鉄人と呼ばれた先輩を追いかけ、その姿を理想としてバットを振り続けてきた新井。鍛錬を怠らず、真っすぐに野球に取り組む姿勢が、今は若手の模範となっている。

(常広文太)

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