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難民選手団、希望の代表 リオ五輪

全体206番目、地元ブラジルの1つ前に登場した選手団にも大きな拍手が送られた。初めて編成された難民五輪選手団。国際オリンピック委員会(IOC)から選ばれた10人はマラカナン競技場を堂々と行進した。

シリア出身の女子競泳選手、ユスラ・マルディニ(18)は昨年8月、エーゲ海を3時間半泳いでギリシャの島にたどり着いた。トルコから乗ったゴムボートが壊れ、20人近くを乗せたボートを姉ら3人と押しながらの逃避行だった。その後ベルリンに行くことができ、競泳を続けた先に夢の舞台が待っていた。

流ちょうな英語を操るマルディニは言う。「シリアの人は夢を諦めないでほしい。多くの人がいま、夢を失っている。夢を持ち、その夢をかなえてほしい」

10選手の出身は南スーダン5人、エチオピア1人、シリアとコンゴ民主共和国が各2人。内戦の影響で母国を捨てざるを得なかった選手たちだ。

男子柔道のポポル・ミセンガ(24)は3年前にリオで行われた世界選手権に出場した際にコンゴ民主共和国からブラジルに亡命した。紛争の激化で9歳のときに家族と離ればなれになり、首都キンシャサの児童養護施設で柔道に出合った。

ミセンガの言葉はスポーツの可能性を表しているだろう。「親がいなくて、教育を受ける機会がなくても柔道がその代わりになってくれた。柔道から人を敬う気持ちや集中することを学んだ」

祖国からの出場はかなわなかったが、彼らはもっと大きなものを背負っている。「自分たちは全ての国を代表している。希望の代表だ」とマルディニ。世界中で難民が生まれている困難な時代に特別なメッセージを伝えようとしている。

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