青年海外協力隊にマグサイサイ賞 アジアのノーベル賞

2016/9/1 11:31
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【マニラ=共同】「アジアのノーベル賞」と呼ばれるマグサイサイ賞の授賞式が8月31日、フィリピンの首都マニラで開かれた。今年の受賞者は、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊など3団体と個人3人。日本人は過去に23人受賞しているが、日本の団体としては青年海外協力隊が初めて。

式には元隊員を代表し、フィリピンで理科教師として活動した関西大教授、久保田賢一さん(66)と、バングラデシュに感染症対策の看護師として派遣された奈良学園大助手、田中里奈さん(32)が出席。メダルと賞金3万ドル(約310万円)が贈呈された。

授賞式後、JICAの北岡伸一理事長は「協力は両側が対等の目線で向き合って初めてできる。そういう特色が評価されたと考えている」と指摘。田中さんは「地域の人々に寄り添って活動するという精神が受け継がれていってほしい」と話し、久保田さんは今回の受賞を機に「若い人たちがさらに参加するきっかけになってくれれば」と協力隊の今後に期待した。

今年の受賞者は、団体では青年海外協力隊のほか、インドネシアで慈善事業を行う「ドンペット・ドゥアファ」、ラオスで救急医療を続ける「ビエンチャン・レスキュー」。個人ではフィリピンで汚職追及を進めるコンチータ・モラレス行政監察院長(75)、インドで汚物処理に携わる人々の支援に努めたベズワダ・ウィルソン氏(50)、インド人音楽家のトドゥル・マダブシ・クリシュナ氏(40)。

賞は「民衆に根差した政治家」として人気があったフィリピンの故マグサイサイ元大統領にちなみ、1958年から授与が始まった。アジアでの活動が授賞対象。

過去の受賞者にはインドの故マザー・テレサ、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世ら、後のノーベル平和賞の受賞者も。日本人ではアフガニスタンで医療活動などに取り組む非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(福岡市)の現地代表で医師の中村哲氏、元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏らが受賞した。

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